これまでの送電線ルート選定は、航空写真測量を用いた手法が主流で、技術者の経験や手作業に頼ることが多く、多大な労力を要していましたが、航空レーザ測量を活用するルート選定では、3次元モデルを可視化した状態の高精度な鉄塔位置の選定が可能となっています。新送電線計画支援システムは、航空レーザ計測で得られた3次元座標データや空間情報のオープンデータなどを参照しながら、直感的な操作で送電線の建設ルートを作成することができます。また、作成したルートに対して縦断図や敷地平面図などの各種検討資料の表示・印刷、送電線建設後の3次元イメージを確認することができます。
POINT
従来手法より工期短縮と、コスト縮減が図れます。
お手持ちのパソコン上でルート検討が短期間で行えます。
3Dビューによる鉄塔建設後の景観シミュレーションが行えます。
従来の空中写真測量に航空レーザを併用することにより、高精度の平面図・縦断図の作成ができます。
従来の航空写真測量では、作業者の経験年数によって樹木下の地形判読精度にバラつきが生じますが、
航空レーザ測量では均一な精度を確保することができます。
航空写真測量
航空レーザ測量
1/2000平面図地形・横過物を
記載した図面
1/2000縦断図地盤・樹高を印した図面
各種データCADで編集可能な
データ作成
撮影中に発見された重損(素線切れや溶損など)は現地支援機材より画像化し、
メールにて関係各所に送付画像として送信します。
鉄塔通過時に撮影される架線金具を全て画像として取り込み、データベース化して管理できます。
定期的な架空線点検により、懸垂のクレビス等経年劣化による磨耗量を画像上で計算し管理することが可能です。
ヘリコプターでの計測により高密度の3次元データを取得して、
径間内の近接樹木を漏れなく抽出することにより離隔距離を算出することができます。
電線との離隔距離を
色分け表示した平面図・縦断図
電線離隔解析にて抽出した
全樹木の隔離検討書(横断図)