近年、用水路に対しかんがい用水の送配のみならず、周辺地域の水辺環境の創設など多用途利用が求められています。また、新たな取組として頭首工、余剰落差を活用した発電整備が注目され、今後の可能性に期待されます。
農業用排水路として、地域の農業基盤整備に必要な機能を備えると共に、近年においては環境ブロック、魚道付落差工の設置による親水化を図り地域住民の憩いの場ほか自然環境に配慮した多目的排水路に期待されます。
農業用用水のパイプ化は灌漑用水の早期確保及び維持管理の軽減を図り、農業経営の安定、土地生産性の向上、農作業の効率化並びに地域農業の振興に資するものです。また、近年に於いては環境との調和への配慮及びコスト縮減に期待されます。
農道は、ほ場からの農産物の搬出・出荷や市場への輸送、農業機械や肥料などのほ場への搬入などに利用される道路です。大型農業機械導入による生産性の向上に伴い、基幹的農道の整備が求められており、輸送量の増大、農作物流通圏の拡大及び社会生活環境の改善が期待されます。